CIDER INC.

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“しない”というおしゃれ

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通常おしゃれというものは、”する”ものとして認識されているかと思うが、”しない”おしゃれというものもある。

それはそれは誰にも相手にされないおしゃれなので、するときは是非気をつけていただきたい。

 

どういうのかと言えば、ちょうど年末に 漫才師のかまいたちさんがM-1で披露したネタでトトロを観たことがない自慢という話をしていたが、まさにそれがそれ。

自慢というかそれはもはやこちらから言うとおしゃれ。

 

きっと皆さんにも少なくとも一個はあるはず、やったらやったでたのしいのに意固地になってあえてしないおしゃれ。

 

僕は、ディズニーに行かないおしゃれというものを何十年も貫いていた。ランドは少なくとも子供の時に連れて行かれていってたのだが、大人になって女の子とデートするような年頃になってからは一切行ってない。シーに関してはヴァージンをとにかく守っていた。

 

「シー、いったことないんだよねー」と得意気に言ってみては、みんなの乾いた「えーー信じられなーい」という言葉を貯めまくった。

 

だが、ほどなくして、いまの妻と結婚をして、「ディズニー行かないおしゃれはもう分かったから」とあしらわれ長年貫いた渾身のおしゃれは瞬時に奪われた。

それにしても、ディズニーシーは酒が飲めて最高だ、何度だって行きたい。

 

ただ、もうひとつ”残おしゃれ”が僕にはある。
スターウォーズを観てないおしゃれだ。SFが好きとか嫌いとか論ずる以前にもはやどこからみていいかわからないので、おしゃれに転嫁している。もはやちょっと観たい。

 

現在も新作がやっていて、社内でも盛り上がりを見せている。

 

というわけで、お知らせです。

うちのデザイナ−の田口くんも参加する、「私たちのS.W.展」がこの週末開催されるようです。

スターウォーズ好きなクリエイターが、スターウォーズにまつわるものを絵にしたり、物体にしたりする展だと思います。

 

わざわざ行くのもよし、ついでに行くのもよし、ですのでお見知り置きをです。

 

ちなみに、この展示のメイングラフィックはよく駅の構内に案内としてガムテープで描かれているフォントを模してますね、と思ったらそのご本人に頼んだらしく実物も観れるかもしれませんよ。

板わさ

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飲む目的で入った蕎麦屋ではかならず板わさを頼む、なぜかというと好きだから、だ。

 

「蕎麦前なくして蕎麦屋なし」ってのは池波正太郎の言葉だが、蕎麦の前にはやっぱり何か軽くつまみたい。

 

私のやり方としては、瓶ビールと板わさを最初に頼み、瓶ビールがグラス一杯分くらい残ってるところで、日本酒を注文し、板わさをやり、更に板わさを一枚残したところでもりそばをよこしてもらう、確実にどうでもいい話で呆れる。

 

蕎麦屋の話になりそうなところをかまぼこに戻すとして、個人的に、板わさの”わさ”の部分のベストは、わさび漬けがいい、やけに得した気になる。

正月のいくらの醤油漬けと一緒に食べるのもいい。

 

これはうちが作ったサイトではないけど、とても面白いサイトだし、何よりもかまぼこの仕事が羨ましい。

http://kama1000.jp/

くだものが好きだとして

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今も昔も果物が好きですね。

 

小さい頃は、スイカが大好きで、毎年、夏になるとおばあちゃんが送ってくれるのが嬉しかったです。

はたまた、志村けんがスイカ早食いしてこっちを笑わせておきながら、食べすぎてスイカ男になって暗闇を走る姿は怖かったんですけど、こちらのスイカ好きが勝って、トラウマ一歩手前でセーフでしたね。

 

海外行くとフルーツが安くて、剥いて、切って、してくれてて手軽に食べられるので、どか食いしてます。

この前、スペイン行った時に、市場に出向いたんですけど、そこでカラフルに彩られたフルーツジュース屋さんがあってこの世の全ての果物のフレッシュジュースがあるじゃん!って思って、テンションあがりつつ、スイカジュースをオーダーして飲んだんですけど、甘ぁぁ><でしたね。そうそう、人工甘味料ってこういう味だったよなと再認識できて感動しました。お店もよくよく見たら、果物たくさん置いてる雰囲気はあるけど、飾り用くらいしか置いてなかったです。

 

地味かもしれないけど、やっててとても楽しいお仕事の話。

果物とかに貼ってあるシールのデザインをしています、こういった。

 

 

みなさんの生活で見つけてもらえるかもしれない、こういう忍ばせたようなお仕事楽しいです。

スーパーなどで見かけたら、あ、って思ってもらえると。

 

事務所をリロケーションしました2020

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明けましておめでとうございます。

 

本年もよろしくお願いいたします。

 

また、昨年12月に事務所を移転しました。

 

以前いた場所はもう10年近くいましたので、なかなか名残惜しかったのですが、新天地で仕事が出来ることをメンバー一同わくわくどきどきしています。

このモチベーションで2020年も良い仕事をしていきたいと思っています。

 

 

新住所

今年の漢字

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若いの「和尚、そろそろ今年の漢字決めないとやばくないすか?」

和尚「いや、令っしょ」

若いの「そうっすよねwww」

 

という感じでいつの間にか決定してた今年の漢字は当然のように「令」でした、でしょうねという感じでゼロ異論です。

 

お仕事、 オフィシャルサイトをはじめいろいろお手伝いさせてもらっている大比良瑞希さんの新曲がクリスマスにリリースされました。
合わせてジャケットのデザインをいたしました。

 

来春リリースが予定されているアルバムからの先行配信第二弾で、ライブでは既に聞かせてもらってるんですが、しっとりしていて、うっかり昼寝しちゃって目を覚ます時にこの曲が流れてたら最高。

 

 

また、お友達のエビスさんのニューアルバムも出ました。
年を越す前にいきなり滑り込ませてくるあたり、さすがのリズム感。

どこから連れて来てん!っつう参加アーティストの素晴らしさも合間ってぐるぐる100じゅう丸。

それにしてもエビスさん、ミュージシャンというより音楽家という言葉がどんどん似合ってゆく。

 

のう

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のう、脳。

 

何年も前に、仕事の関係で”脳”にまつわる本をたくさん読んだことがあった。

脳には、海馬と言ってタツノオトシゴにそっくりな形の記憶などを司る大事なパーツがある。

 

よく記憶力が良い人、物忘れが多い人などと分けられるが、そもそも誰しも同じ大きさの引き出し付きのチェストが脳にあり、そこがいっぱい(記憶で)になると人それぞれ無駄なものから断捨離しているという。それが物忘れに繋がってるのだと、書いてあった、それらの本のどれかに。

 

まあまあ、歳のせいか、酒のせいか、物忘れが多くなったその頃から今日この頃にかけて、たったその知識だけで、よく開き直った(てる)ものだ。今でも、妻などに「まーた忘れてー」などと言われても、この説明をして、難を逃れている。

 

—告知—

 

弊社アパレル部門「CYDERHOUSE」のコラボプロジェクトです。

 

CYDERHOUSE × 頭脳警察」ご確認ください。

 

11/25-mon-~12/5-tue- での完全受注ですのでお見逃しなくよろしくお願いします。

 

 

 

デザインと怪獣

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この夏に、横尾忠則さんの昔に出版された対談本「見えるものと観えないものー横尾忠則対話録」を読んだ。その中に黒澤明監督との対談があって、当時公開したての「八月の狂詩曲(ラプソディー)」の話を魅力的にしていて、僕自身もずいぶん前に観てたのだけど内容をすっかり忘れてしまっていたので観たくなった、んで観た。反核の映画でですね、8月は周りもそういう気分になるからシンクロというものが自動的にされてとてもよかった。若い時に観てってーのと、年取ってから観てってのとでは全然捉え方が違うのもあって、観たことある映画を何年か経ってまた観てみるのもいいものだなーーと、最近よく思う。

 

ところで10年近くWEB周りでお手伝いさせていただいている「DESIGN MUSEUM JAPAN」がこの度法人化し「一般社団法人Design-DESIGN MUSEUM」と相成りました。

 

 

そのキックオフイベントとして、公開会議が開催されます。

 

デザインミュージアムをつくろう!キックオフ公開会議

 

スピーカーには、佐藤卓(グラフィックデザイナー)、中村勇吾(インターフェースデザイナー)、色部義昭(グラフィックデザイナー)、川村真司(クリエイティブディレクター)、齋藤精一(クリエイティブディレクター)、田根剛(建築家)、林保太(文化庁 文化経済・国際課 課長補佐)、矢島進二(公益財団法人日本デザイン振興会)、横山いくこ(香港M+デザイン&建築 リード・キュレーター)ほか、ということで、なかなかエキサイティングなイベントになるのではないでしょうか。

 

更にもう一個楽しいイベントごとが昨日から開催されています。こちらもお世話になっている、みんな電力さんがウルトラマンでお馴染みの円谷プロさんと組んでの「かいじゅうのすみか展 @ 東京ドームシティGallery AaMo」です。余談ですけど、子供の頃、ウルトラマンだと思って、レンタルビデオ屋で借りてきた「ウルトラQ」。ウルトラマン出ねーじゃんよと、傷ついたのも束の間、違う、おれはウルトラマンが観たかったんじゃない、かいじゅうが観たかったんだとかいじゅうの魅力に気づき、ビデオ屋にあるウルトラQを貪り狂うように観たものだ。

 

さておき、それに合わせてみんな電力サイトでも「地球とかいじゅうに優しい自然エネルギー⚡️かいじゅうのでんき⚡️」PRも実施中です。欲しいグッズがあります、エレキングの何某が欲しいです。

 

 

そういえば、弊社CYDERHOUSEでもかつて円谷プロさんとコラボして、ダダ柄の洋服を作ったコレクションがありましたとさ → 2016SS

 

 

終日フラワーDerivery

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みなさんは「終日フラワー」という花屋をご存知でしょうか?…と問われても知るわけないですよね。
弊社が営んでいる街の花屋さんこと「終日フラワー」です。何度言われても知らないものは知らないですよね。ですが、知っている前提で強引にお話しますと、なんとその終日フラワー(だから知らねーっつうの)がこの度、お祝い花配達サービス”終日フラワーDelivery”をリリースいたしました。

「終日フラワーDelibery」は大切なあの人の大切なあの日にお花を送りたい、品質を心配せず、必ず良いセンスの花を届けたい、でも、あれこれ調べたり、やり取りしてる時間はない、でも想いは誰よりもある!という方のためのサービスです。

まだまだ、テスト中であったり、クオリティ担保のための制限は多いですが、これからどんどんオリジナルのサービスに育てていきますのでどうぞお見知り置きをよろしくお願いいたします。

終日フラワーDelivery

史上初の電気店頭販売という試み

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冷房の設定温度が一度あがり、夏の終わりを感じたまさに今さっき。

 

元々夏生まれなだけで、夏を満喫したいタイプじゃなかったんですけど、あまりの暑さに世界の終わりを感じてるのか、年々貪り尽くすように夏を楽しむようになった。

 

そんな僕の夏事情はさておき、あの日から本格的に日本でも”再生可能エネルギー”という言葉をよく聞くようになりました、あ、冷房の流れからの電気の話です。

 

僕たちが仕事でお手伝いさせていただいている みんな電力 さんもその”再生可能エネルギー”と向き合い、事業をおこなっている企業です。今となってはそのような企業は数多くありますが、”みん電”(略称)の特徴は何よりも発電家の顔が見え、その人たちと僕たち需要者側が繋がれるというところです。詳しくは、WEBサイト(僕たちが制作した!)を見ていただければと思うのですが、その”みん電”が、新しい取り組みを今日から開始いたします。それが、BEAMS JAPAN とコラボレーションでプロジェクトられる “史上初の電気店頭販売”です。こちらも詳しくは、下にリンクを貼ってあるテキストを熟読していただければと思うのですが、まさに添付してある写真のごとく、コンビニに売ってるように電気が販売されているのです。こういう時代にいよいよ突入するのか、ムーブメントは起きるのか、は未知数ですが、僕たちなりに今回もWEBでお手伝いさせていただいております。新宿 BEAMS JAPAN に 行った際は気にしていただけますと嬉しいです。

 

【前編】今や電気もモノな時代|鈴木修司(BEAMS JAPANディレクター)

 

【後編】今や電気もモノな時代|鈴木修司(BEAMS JAPANディレクター)

 

 

 

 

photo from 有太マン Facebook ID

 

テポドン

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崔実さん著”ジニのパズル”を読んだ。

 

在日韓国人三世でもある彼女が書いた物語、最初ちょっと照れ臭い文章が続いたけど、それも最初だけでそんなことは忘れるくらいそれはそれは素晴らしい作品だった。

僕はこの話を読んで、大学受験をする頃に通っていた塾で出会った朝鮮高校の女の子のことを思い出した。

 

その塾は授業があるのは土日だったからその娘の服装は私服で、確かX-girlみたいなのを着てて当時としてはオシャレよりの娘だった。

ある日、受験も近づいた頃、塾の事務所で平日に彼女と会ったとき彼女は朝鮮高校の制服である黒いチマチョゴリを着ていた、単純に、かっけー、と思った。

 

朝鮮高校はあの頃、”チョン高”と呼ばれていた。

当時もダメだったんだろうけど、今のようにそういうワードはNGのような空気はなかった気がする。ただ不勉強なだけだったと思うけど、風潮としては今のように立ち込めてなかったんじゃないか。

僕は不良ではなかったのであまり知らなかったけど、たまにそういうわんぱくな友達と話すと、朝鮮高校の男子の持っている学生鞄には鉄板が入っている、文化祭でボクシング大会やってる、など本当か嘘かわからない噂をよく聞いた。

 

そんなイメージのまま、「GO」とかそういった在日朝鮮人を描いた映画を見ると、なまじっか噂でもなかったのかなと思ったりもした、笑付き。

 

とはいえ、それが朝鮮高校の生徒たちが特別野蛮だということを言っていたわけではなく、あの〇〇商業のやつらはヤバいとかと全くもって同列、one of them にすぎない話だった。

 

本の中では1998年、テポドン1号が発射されたときの描写がある。

チマチョゴリを着た主人公の女の子が、外にいるときにテポドンが発射されたことを知り、日本人への罪悪感か、街を歩きながら早くチマチョゴリを脱ぎたいと慌てふためく。

あの頃、僕は何を思っただろう?まるで記憶にないし、彼女たちが感じていた息苦しさなど、知る由もなかった。

 

ここ何年も日本国内でヘイトや人種差別などの言葉・行為が目の前を平気で通り過ぎるけど、そういう行動をとるマインドの人の気持ちがわからないし、僕にはそんな友達はいない。ただ、この文章を書いてる間にも、北朝鮮が飛翔体2回発射というLINE NEWSを受信するが、悪意の喪失、どうぞ遥か彼方へ。

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