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野戦病院

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少し前、”野戦病院”って言葉が一人歩きしていた。

一人歩きというと語弊はある、政治家と併走はしていたがその表現で本当にあってる?という違和感があった。

 

その違和感は何かと言ったら、僕の”野戦病院のイメージは映画「野火」にでてくるものだ。あくまでも僕が最初に思い出す絵なだけなんだけど。第二次世界大戦、フィリピンのレイテ島での日本とアメリカの戦いを描いている。要は野戦病院は戦争中に負傷した兵士が寝っ転がるところだから、もうちょっと今の日本の平時っぽい言葉の表現はできなかっただろうか、そんな言葉がなければ作ればよかったと思うし、別に僕には浮かばないけど。

 

市川崑「野火」

 

そんなことでこの映画を思い出して、ふと塚本晋也のほうの「野火」観るの忘れてたと思って観た。

 

塚本晋也「野火」

 

塚本晋也曰く、市川崑のリメイクではないと言っていた分、映画としての作り方が異なっていて面白かった。

 

戦争は最悪。

 

調理の行方

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僕はよく料理をする。

 

初めて買ったレシピ本は高山なおみさんの本だったと思う。

料理の写真が良くて、ちょこっと載ってるコラムも面白かった。

あまりに料理をしてみせてるので、いつから料理するようになったのかとよく問われる。

そんな時は、7、8年前にサンフランシスコに1年住んでた時からだと答える。

 

逆にそれまでは全くしたことなかった、味噌汁を作るくらいだったと思う。

 

そんな僕がサンフランシスコに行ったら、料理に目覚めた。

サンフランシスコというと特別な因果関係がありそうだが全くない、ただ日本と違ってアメリカには一人で気軽にご飯が食べられるところがファーストフードとかそんなのしかないので、自分で作って食べないとファットになるじゃん、と思ったのが最初だ。

 

でも、いざとなってみるととても楽しいかった。

サンフランシスコはオーガニックの野菜が安く、とても美味しい。

スーパーに行くのが楽しい日々となり、いろんな料理を試せば試すほどあれこれと食材を使ってみたくなっていった。

 

料理は完成までのその過程が楽しい。

作りたいもの、食べたいものを考えて、食材準備して、その食材の味の引き出し方、火の通し方、味の付け方、そして結果として失敗することもあったり、この過程含めて全てが楽しい。

“楽しく生きる、生活する”ということを学んでいるようで。

 

なので俗にいう時短料理、バズ料理というものには一旦興味がなかったりする。

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